ゲーミングデバイスのAzeron Classic。
このデバイスは3Dプリンタで作られていてTeensy 2.0++というマイコンボードで動作しています。
ファームウェアは自由にダウンロードできるので同じマイコン買ってしまえば、
配線を真似ることでAzeronソフトウェアを使用してオリジナルのキーボードデバイスを作ることができます。
実物の作成風景はこちら
金属板をカットしてたり情熱が凄まじかったのですが、そこに情熱かけんでも買えばいいのでは…?
マイコンボードはAmazonなどでも売っているのでお試しで作ってみるのも楽しいかもしれません。
Logicoolの古い左手デバイスのG13なんかを愛用している人は終売に苦しんでいるかと思いますがこれは直せれば永遠に使えます。
クローンですがAzeronと互換性のあるパーツを3Dプリンタで出力するためのSTLファイルも売ってるので実は3Dプリンタと材料さえ揃えればAzeronとほとんど同じものを作れるし修理もできます。
ここでイタリアの外人ニキ(Alvaro Rosati氏)がクローンのAzeronの作成手順を公開してるので紹介しておきます。
しかしこれ作りてえな…?
詳細な材料はチュートリアルに書いてますが、原価計算してみます。
材料 | お値段 |
設計図 | 5,000円 |
マイコンボード(Teensy2.0++) | 2,000円 |
PLAフィラメント1kg | 2,000円 |
皿ネジセット(M3) | 1,500円 |
丸ネジセット(M3) | 1,000円 |
インサートナットセット(4.2mm,3.5mm,高さ3~5mm) | 1,200円 |
M3スクエアナットセット(5.5mm x 5.5mm x 高さ2mm) | 500円 |
ナイロンケーブルスリーブセット(ケーブルに合うもの) | 200円 |
シリコンゴム足セット | 500円 |
熱収縮チューブセット | 500円 |
アナログスティック(KY-023) x1 | 100円 |
マイクロスイッチ(D2F-01 or D2FC-01 or D2FC-F-7N) x18 | 600円 |
セルフロックスイッチ(8mm x 8mm) x1 | 100円 |
十字スイッチ(10mm x 10mm x 3mm) x1 | 200円 |
10pin プリント基板用ターミナルブロック x1 | 400円 |
5mm LEDダイオード(2v-2.3v 20mA) x2 | 200円 |
LEDダイオード用の抵抗(220Ω) x2 | 200円 |
片面ユニバーサル基板(5cm x 7cm) x2 | 200円 |
配線用のケーブル(直径0.5mmくらい) |
100円 |
合計 | 16,700円 |
材料費はAliexpress基準でざっくり算出してます。
印刷する電気代とか3Dプリント代とか考慮するとむしろ普通に買ったほうが安いくらいですが、余ったパーツで左手用と右手用も作れるとすればお得っちゃお得…?
修理パーツが揃うというのもなかなかのメリットです。
ただinfill 100%だそうなので3Dプリンタ1台で印刷しようとすると相当時間がかかるのは間違いなさそうです。
ネタで作るのもありかもしれんな…作ることになったら記事にしますね…
まあ修理するにしても組み立て知識あったら便利ですからね。
こちらは実物のAzeronの回路図です。反応しないボタンが有る場合、この配線図を見て半田が外れてないかなど切り分けすることになります。
余談
こちらはAzeronソフトウェアは使用しないみたいですが、無料で3DプリンタのSTLファイルを配布しているThingiverseではオリジナルの改造パーツが公開されています。
より高品質なものはSTLファイルが有料になりますが例えばこんなものがあります。
よりコンパクトな仕上がり。
詳細な作成手順はこちらです。35ドルで作れちゃうってマジか…
以上
圧倒的成長。