寸法ぴったりのちょうどよく収まる家具がほしい!と思ったことはないでしょうか。
ちょうどいい既製品が見つかるならそれでいいのですが、どうしても見つからないこともあります。部屋の隙間に収まる細長い棚が欲しい、特殊な大きさの本棚が必要、キッチンの狭い隙間に収まる棚が欲しい...など、自分のニーズにぴったり合う家具が見つからない悩みは多いはずです。
そんな時こそ、DIYでオリジナルの収納家具を作るのがおすすめです。
今回はG-Funというアルミフレームを使ってオリジナルの棚をDIYで作ってみましたのでレポートします。

G-Funとは
アルミフレームをコネクタで連結させ、六角レンチ1本で自由に組み立てるシステムです。
完成品を買うよりは多少値は張りますが、解体も簡単なのでレイアウトを変更したい場合や不要になった場合にも簡単に再利用できるメリットがあります。
また、アルミフレームは軽量で扱いやすいので、女性でも気軽にDIYできるのも魅力の1つです。
アルミフレームのシリーズ比較
G-Funアルミフレームには、太さに応じて以下の3つのシリーズが用意されています。
| シリーズ | 太さ(mm) | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|---|
| S | 19 | 細身のフレーム、軽量で扱いやすい | デスク周りの小物収納 |
| N | 28 | 中間サイズのフレーム、強度と軽さのバランス | 汎用性の高いモデル |
| G | 43 | 太めのフレーム、頑丈で重い荷物も安定して置ける | 書類や本の収納 |
さらに強度を高めるために2本のフレームを合体させて通常のNシリーズの10倍のたわみ強度を持つNWや、内部構造をさらに頑丈にしたNTなどなど、亜種も存在しますがだいたい3つです。コネクタなどの各パーツもシリーズ毎に分かれているので買い間違えないように注意が必要です。
値段としてはSのほうが安いです。45度の連結コネクタをつけて三角構造にしたり、工夫次第で強度はどうとでもなるので私は基本Sシリーズで統一してます。

G-Funのアルミフレームは、細いパイプ状の円形断面が特徴ですが、S-Funという角型の断面で、剛性と耐荷重性能に優れたアルミフレームも存在します。

イレクターパイプとの違いについて
同等の形状であれば、スチール製の方が強度があるため、イレクターパイプというスチール製のパイプをジョイントパーツで組み合わせる方が高い耐荷重性能を発揮します。アルミフレームは軽量ながらも、大型の棚には向いていない場合があります。
職場でこのような机を見たことはないでしょうか。これがイレクターパイプとジョイントパーツを組み合わせたものです。

ガレージなどに置くならこれはこれでアリですが、工業的な雰囲気のデザインなので場所によっては合わないかもしれません。
G-Funはアルミ製で金属光沢があり、シルバー、イエロー、ブラックの3色カラーリングがあるので木材と組み合わせれば高級感のあるデザインにできます。
また、フレームガードというパーツを買えばカラフルにもできます。

G-Funの公式サイトでは様々なインテリアの写真と共にレシピを見ることができます。
G-Funで様々なものが作られていて車の内装なんかも自作されている方もいます。
コストの話
アルミとスチールの素材で言えばアルミのほうが高いのですが、イレクターパイプはスチールをサビにくくするためにパイプの外側をプラスチックでコーティングしているため、どちらかというとG-Funのアルミフレームのほうが安いです。
公式サイトで買うと5500円以上は送料無料で買える他、初回登録でクーポンも貰えます。公式サイトで買えば寸法入力して欲しい長さだけカットしてもらったものを買えますので基本公式サイトでOK。
全国のDCM,ケーヨーデイツーなどのホームセンターでも売っています。
覗いてみたら販売棚自体がG-funで構築されている気合入った売り場でした。

組み立ててみる
まずはアルミフレームのパーツを広げて確認します。買ったものはこいつらです。
| 材料 | 数量 | 単価 |
| G-FunキャスターS SGF-0058 ゴムブレーキ付き | 4 | 693円 |
| GfunインナーキャップS SGF-0065 | 4 | 88円 |
| GfunマルチコネクタインナS SGF-0048 | 16 | 198円 |
| GfunボードホルダS SGF-0064 | 8 | 209円 |
| 丸木ネジ 4.1 (長さは板の厚みに応じて調整) | 8 | 13円 |
| ワッシャー (板を貫通しそうで怖かったので微調整に) | 8 | 8円 |
| ベニヤ板 1020mm x 360mm | 2 | 920円 |
| GfunフレームS 300 SGF-0045 シルバー 300mm | 4 | 121円 |
| GfunフレームS 600 SGF-0043 シルバー 600mm | 4 | 187円 |
| GfunフレームS 1000 SGF-0042 シルバー 1000mm | 4 | 297円 |
| 合計 | 12,392円 | |




フレームの組み立て
好みの高さ、幅に合わせてフレームを組み立てていきます。
インナーコネクタはSシリーズなら4mmの六角レンチで取り付けます。
取り付け方はネジを緩めて押し込むだけ。ネジを締めると固定されます。



ボードホルダはフレームのレールにスライドさせていれるだけです。

キャスターはフレームの穴に突っ込んで6角になっている部分を回すだけで固定されます。

棚板の取り付け
フレームができたら、キャスターを取り付けて移動しやすい棚に仕上げます。

最後に、ホームセンターで購入した板材をフレームに設置します。ホームセンターだと好きなサイズに木材をカットしてもらえるので便利。
ボードホルダの穴に木ネジ差し込んで裏から電動ドリルで固定します。

下も固定して完成。今回は棚だけですが、この棚にマルチコネクタをつければさらなる拡張も可能です。

家の家具全部これでいいんじゃないかと思う次第。
おまけ 切断作業について
沼にハマってG-Funを買うことをやめられなくなってしまった場合、アルミフレームのサイズ調整にはチップソーが便利です。おすすめはマキタです。
アルミは軟鉄用の刃を使うと滑らかに切断できます。
刃の選び方ですが、刃数によって切断する対象に適しているかを判断します。
木材用と金属用は刃の枚数が異なるので注意してください。
切断の際は細心の注意が必要です。以下の保護具を必ず着用しましょう。
保護メガネ - 切りくずから目を守ります。
手袋 - アルミの切断面は非常に鋭利なので、手を保護するためにつけます。回転する刃に巻き込まれないように手に密着するタイプがよいです。
マスク - 切断時に発生する粉塵を吸い込まないよう、マスクを着用。
切断面はヤスリで研磨する必要があり、仕上げの際にも怪我に十分気を付けましょう。
切断面の研磨
切断面の研磨には手動のヤスリでも構いませんが、グラインダーが便利です。
研磨の手順
- 粗めの研磨材(#80〜#120程度)で荒削りする。
- #150〜#240程度の細かい研磨材に交換し、さらに滑らかに仕上げる。
- #400〜#600の超細かい研磨材を使って、滑らかな面に仕上げる。
以上
圧倒的成長。


