イヤホンケーブルの自作する話 (4.4mm5極プラグ0.78mm2ピン8芯バランス)

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音楽聴くのにBTR7を愛用していますが、定位置が胸ポケットなので長いイヤホンケーブルだと絡まるし収納するのに時間かかるし不便です。

短めのイヤホンケーブルも買ってみたのですが、Y型のケーブルだとケーブルが邪魔なので片耳だけ長くしたU型イヤホンケーブルを作ります。

 

用意する部材

用意するもの

1. お好みのイヤホンケーブル

Aliexpressで買った8芯の編組ケーブルです。

1本あたりの太さは28awg程度のものになります。

被覆はシリコンなどの柔らかいものが扱いやすいです。

手持ちにイヤホンケーブルがあるならちょん切って使ってもいいと思います。

2. 4.4mm 5極プラグ

接続したいオーディオ製品に合わせてチョイスします。

私が使用するのはAliexpressで買ったプラグです。

こういう小物はAmazonでは高いんですよね。

3. 0.78mm 2ピンコネクタ

使用するイヤホンのコネクタ形状に合わせてチョイスします。

これもAliexpressで買ったコネクタです。

4. スプリッター

ケーブルの分岐に付けるケーブルスプリッターです。熱収縮チューブだけでもいいんですが、つけると高級感が増します。

もちろんAliexpressで購入しました。

5. 熱収縮チューブ

ここからAmazonです。界隈ではスミチューブが有名なようです。

耳に当たる部分は3mmを使用しましたが、ギリギリで通しにくかったので4~5mmとかのほうが良いと思います。

ケーブルの分岐箇所とはんだ付け箇所はこの黒の熱収縮チューブを使いました。

6. ゼムクリップ

イヤホンの耳掛け部分を作るには熱収縮チューブにクセをつけて曲げないといけないので作業を楽にするために適当な3cmくらいのクリップを伸ばして使います。

曲げられる細い針金があるなら何でも良いです。

7. マスキングテープ

編んだケーブルを固定するのに使用します。弱粘のテープなら何でも良いと思います。

8. はんだ

オーディオ用もありますが好みで。私は安いの使いました。

9. フラックス

無いと全然はんだが乗らないので、とりあえず塗っとけという万能感があります。

10. シューグーDF

断線防止に使うゲル状の合成ゴムです。しばらく置いとくと固まります。

グルーガンで固定する人もいますが、塗るだけで使えてお手軽です。

ついでに靴も補修できるので私はこれを推します。

 

使用する工具

・はさみ

・はんだごて

・ライター(はんだごてでも可)

・極細線用ワイヤーストリッパー(こういうの)

・ミニバイス(こういうの)

・クリップスタンド(こういうの)

・デジタルマルチメーター(こういうの)

 

作成の流れ

ケーブルを編む

イヤホンケーブルを使いたい長さより若干長めにカットします。

編み込みやはんだ付けで予想外に短くなる場合があるためです。

ケーブル保護も兼ねて分岐点に熱収縮チューブを通しておいてミニバイスに挟みます。

ミニバイスにセット

ケーブルの先端からミニバイスに挟んだ箇所までケーブルをほどきます。

真ん中に爪を入れてかき分ける感じにやると楽です。

ほどく

すべてほどいたら4芯ずつに分けてマスキングテープで止めておき、ひたすらに4つ編みします。

編む

4つ編みのやり方ですが、イヤホンケーブルの編み方を調べてもすぐ理解できない編み方ばかりなので髪型の編み方で調べました。

これならば動画見れば分かるレベルで簡単です。

ケーブルを2本ずつにわけて右にひねる⇒中央の2本を重ねる⇒ケーブルを2本ずつにわけて右にひねる⇒…を繰り返すだけで編むことができました。やってるうちに楽しくなってきます。

編み終わり

熱収縮チューブの取り付け

続いて分岐箇所の熱収縮チューブを炙ってスプリッターを装着します。

熱収縮チューブにはライターを使いましたが別にはんだごてを近づけるだけでも良いです。近くのケーブルを溶かさないように気をつけましょう。

分岐箇所の処理

左右のケーブルにも耳掛けを作るために透明の熱収縮チューブを装着します。

滑りが悪くて入りにくい場合はオイルやローション、油などヌルっとしたものを塗り込むとよいです。

耳掛けの装着

このタイミングで熱収縮チューブの隙間に突っ込んでクリップを曲げていい感じの形に整えます。

クリップを突っ込む

2ピン端子のはんだ付け

続いてイヤホン側のはんだ付けをするので0.78mm 2ピン端子を外しておきます。

回せば外れますが硬かったのでミニバイスに挟んで回したら楽でした。

0.78mm 2ピン端子の分解

2ピン端子のカバーをケーブルに通してワイヤーストリッパーで少し剥きます。

4本のケーブルは2本ずつはんだでくっつけておくと作業が楽です。

フラックスを塗って2ピン端子にも軽くはんだを載せておいたら押し付けるだけでついて楽でした。

2ピン端子のはんだ付け

こいつの本当の名前を知らないですがワニ口クリップがついてるこのスタンドが無いと困るレベルで便利でした。

神器

引っ張っても抜けないようにシューグーDFをはんだ付けした部分とキャップ裏側に塗り込みます。熱収縮チューブごとこれでくっつくのでよっぽどのことがない限りは断線しないでしょう。

断線防止のシューグーDF

両耳やって完成です。

プラグのはんだ付けをするときに極性を合わせるので、ここでは特に極性とかは気にせず適当に2本ずつはんだ付けしてます。

極性の確認

間違えると一番面倒くさいポイントです。

デジタルマルチメーターを抵抗測定に合わせ、2ピン端子と剥いたケーブルにテスターを押し当ててR-,R+,L-,L+の4つのペアを探します。

極性確認

2ピン端子のノッチ部分を見て+か-かを判断します。

私が使っているテスターだと押し当てて導通してるとピロピロ鳴ります。

分かった組み合わせはマスキングテープとかに極性を書いてまとめておき、2本ずつはんだ付けしてくっつけておきます。

2ピン端子の極性

プラグのはんだ付け

ここも確認しながらの作業になるので面倒くさいポイントです。

先程貼ったマスキングテープのメモを見ながらR-,R+,L-,L+の順番ではんだ付けします。

4.4mm5極プラグの極性

熱収縮チューブとキャップを予め付けておく

予めはんだを載せておくと楽

先端になるにつれて小さくなるのでやりにくい

全て金属部分に収めてかしめる

キャップして完成

写真を取り忘れましたがこちらもはんだ付けした部分にシューグーDFを塗り込んでからキャップをしています。

完成!

断線していないことを祈りオーディオ機器に接続します。

好きなBGMでもかけて何事もなく良い音が出たら完成です。

自作イヤホンケーブル

 

以上

圧倒的成長。